フルーツ漬け
2008.11.30 Sunday
以前勤めていた時に仲良しだった音楽の先生が 神戸六甲駅の近くの教室までケーキ作りを習いに行っておられました。
その後、結婚が決まった彼女は 引き出物に添えるケーキを手作りにしようと、何十個と焼くブランデー・ケーキ作りのお手伝いに私もその教室へお邪魔させてもらった事があるなあ、と懐かしく思い出します。
その彼女に教えてもらったいろいろなレシピ。
古い雑誌に載っていたケーキのレシピをもとに 全くの自己流で作っている私にはとても貴重なレシピです。
その中で秋も深まる頃になると作るのが この[フルーツ漬け]です。
レーズンと生のりんごを中心にオレンジピールやアンジェリカ等のドライフルーツを刻んで、グラニュー糖とラム酒で浸け、一週間毎日混ぜます。
清潔な容器で漬けておけば、それこそ何年ももつ、というスグレ物です。
熟成したものはスコッチなダークフルーツケーキにぴったり。
私はその他にパンプディングに混ぜこんだり、いろいろ楽しみます。
特に作りたいのは 昔、神戸岡本にあったレトロな小さな小さなケーキ屋さん。
通りに面した店先に昔風のガラスケースが二つ、その奥でご年配のご主人がこれまた年季の入ったオーブンでケーキを焼かれ、店頭に立つのはその奥様。
壁にはぺたぺたお孫さんの絵。
なんとも昔懐かしい、良い感じのお店で、洒落たケーキの激戦区の岡本でも、必ずそこへ行ってケーキを求めたものです。
そのガラスケースにいつも並んでいた白い丸いケーキ。
素朴なスポンジ生地を白いバタークリームで包み、上にちょっとだけ黒っぽいフルーツ漬けが乗せてある。ただそれだけ。
ところがそれがなんとも昔懐かしい優しい味なのです。
(齢をとりましたので閉店します)
という趣旨の貼り紙が何年か前に貼ってあって 今では新しい店に変わっています。でもそのケーキは忘れられず、又作ってみようと思います。
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| 2008.11.30 Sunday 12:03 | - | - | -